正直に申し上げると、基本的にはどちらに任せても問題はありません。
家を任せた建築業者に頼むのも、アリだとは思います。
しかし、良い庭をつくるには1つだけ前提があります。
それは、『造園現場の経験豊富なデザイナーによる設計であるか』どうかです。
庭の図面は、いい加減に描いている設計士が事実、少なからずいます。
何故なら、ガーデンデザイナーになるには、特に必要な資格があるわけでは無いからです。
造園の国家資格だと、造園施工管理技士、造園技能士がありますが、これは現場技術や管理などに必要な資格なので、デザイン技術、能力には全く関係ありません。
とはいえ、現場経験が豊富かどうかなんてパッと見て分かるはずもありませんから、いくつか判断材料を提示したいと思います。
良いデザイナーを見定める、重要な判断材料はこの三つなります。
① 用途に合った適正な樹種を選択しているか。
② デザインについて明確な説明ができるか。
③ 出来る、出来ない、をはっきりと理由を含め話してくれるか。
「そんなのデザイナーから適当に説明されたら、分かるわけないよ」
という方の為に、上記の事を含んだポイントをお教えします。
これを知っているだけでも、庭づくりを失敗しない確率が随分違うと思いますよ。
・「ここに植木があると、なんかいいですよね。」と話す人には注意
一度設計を頼んだことのある人ならばどこかで聞いたことが、あるのではないでしょうか?
なぜこれがまずいのかというと、本来、植栽には目的と必要性があるからその場所に植えられているのです。ただ「いいから」という見た目の理由だけで植えることは絶対にありえないのです。
(これを機能植栽と言います)
そのような人は用途に合った樹種を選んでいるとは考えにくく、また、意味のあるデザインをしているとも思えません。
逆に「何故、この場所にこの樹種を植えたのか?」という質問にきちんと対応してくれるデザイナーは信用できると確信を持って言えます。
・植木の本数が極端に少ない図面に注意
勿論、予算にもよるのですが、ここからは、木をよく知らないというデザイナーの自信の無さが見てとれます。将来どのような形になるのか、想像が出来ないから描けないのです。
木を良く理解しているデザイナーであれば、少ないスペースでも出来るだけ緑を入れてあげようとしてくれます。これは豊富な現場経験があるからこそ出来ることなのです。
これらのポイントに気をつけてもらえれば、まず手痛い失敗は無いと思います。
「そんなことに気を遣うなんて、めんどくさいよ」と思われる方は弊社までご連絡ください。
弊社では現場経験豊富なデザイナーが在籍していますから、間違いない対応で、いつでもお待ちしております。
著:金井仙太郎